2022/04/02 21:55
やぁやぁ。トモだよ。
僕はスポーツの中だとサッカーが大好きで、特に普段は海外サッカーを中心によく観るんですよね。
そんな僕が愛してやまない贔屓にしているチームが、スペインの超ビッククラブ "レアルマドリード" なんです。
サッカー興味ない人でも、その名前を聞いたことある方多いのじゃないでしょうか?
サッカーの長い歴史から見ても、レアルマドリードのクラブとしての実績・カリスマ性は、他のビッククラブよりもさらに1枚上だと言っても差し支えないと思います。
その理由は大きく分けて2つあります。
まずは、「チャンピオンズリーグ」ですよ。興味ない人からすれば「なんやねんそれ」と御思いでしょうが、これは簡単に言えば「世界一強いクラブチームを決める大会」ですね。
1年に1度、UEFA(欧州サッカー連盟)の主催で開催されるトーナメント形式の大会で、エントリーされるチームは、前年の自国のリーグ戦で上位でシーズンを終えたヨーロッパのチームが対象となります。これはリーグによって3位以上だったり4位以上だったりと変わってくるんですけどね。
なので、チャンピオンズリーグ(通称CL)に参加するチームというのは、必然的にレベルが高いチームばかりになるんですよね。ビッククラブなんかは基本的に毎年CLに参戦します。
そんなCLで優勝するというのは、世界中でプレーするサッカー選手の誰しもが抱える夢なんですよね。
ただやはりとてつもなく高いハードルの話でして、日本人プレーヤーがCLの優勝カップを掲げたことはまだ一度もありません。
そんなCLにおいて、歴史上優勝回数が最も多いのが"レアルマドリード"なんですね。
その数なんと13回。2位のACミランが7回なので、2位の約2倍なんですね。ダントツなんです。ちなみにACミランは数年前まで本田圭佑さんが所属してたイタリアの超名門ですね。
やはり「CL優勝=世界最強チーム」(細かく言えばヨーロッパ最強のクラブチームを決める大会なのですが、レベル的にヨーロッパで1番だと実質世界でも1番)ということなので、その数が突出して多いレアルの実績はちょっと別格なんですよね。
そして2つ目の理由が、その選手層です。
レアルマドリードはしばしば"銀河系軍団"とメディアでも表現されるのですが(スペイン語だと"Los Galacticos")、これにはある大きなきっかけがあったんですね。
2000年代前半から中盤にかけて、レアルの会長のフロレンティーノ・ペレスが、莫大な資金力を基にスター選手を毎年獲得していった時代があったんですね。
サッカー詳しくない方はあんまりピンとこないかもしれませんが、
2000年はライバルのFCバルセロナからルイス・フィーゴを、
2001年には、日本でも頭突き報道で話題になったジヌディーヌ・ジダンを、
2002年にはブラジルの怪物ロナウドを、
そして2003年に、日本でも当時凄まじい人気だったデイビッド・ベッカムを獲得。
レアルの下部組織出身でチームの絶対的エースだったラウール含め、そのあまりの世界的スターの多さにこの頃から"銀河系軍団"と呼ばれるようになりました。
*左からベッカム、フィーゴ、ロナウド、ジダン、ラウール
しかし攻撃型のスター選手に比重を置き過ぎて、守備の選手に対する扱いを反故にしたペレス会長のやり方は、"銀河系軍団"というそのネームバリューに見合った功績をクラブにもたらすことはできませんでした。
当時のレアルには絶対的な守備の要のクロード・マケレレという選手がいたのですが、この選手は黒人の選手(フランス国籍)でして、プラス攻撃陣に比べるとどうしても目立ちづらいそのプレースタイルから、ぺレスには「華がない、地味な選手」と思われてたんですよね。
1人で2人分の守備を毎試合請け負っていたマケレレは年俸アップをクラブに要求しますが、それも却下され、嫌気がさした彼はレアルを出て行ってしまいます。
そしてそのマケレレの残した移籍金で獲得したのが、銀河系軍団最後の補強となる「ベッカム」だったんです。
しかしベッカムの得意とする右サイドには、もうルイス・フィーゴというスター選手がすでにいたんですよね。
決して大金を費やすような補強ポジションではなかったにも関わらず、ぺレスはベッカムのその圧倒的なスター性に惹かれて獲得に動きました。
そんなベッカムが最後に加入して、まるでゲームで子供が考えて作ったようなスーパーチームが現実に誕生したのですが、守備は案の定崩壊。
結果として"銀河系軍団"時代には、CLのタイトルも一度しか獲れませんでした(しかし2001-2002シーズンでの優勝だったので、ロナウドとベッカムはまだ加入していない時)。
ちなみにそのCL優勝には、マケレレが多大な貢献をしていました。なので本当にクラブとしては、あの「マケレレ放出」が決定的な分かれ目だったんですよね。
費やした資金とそこからのクラブの功績を比例させて考えてみると、このぺレスの「銀河系構想」は大失敗だったと言わざるを得ないでしょう。
しかし、それは"レアルマドリード”というチームのブランド力を高めることにおいては、大大大成功だったんです。
現に、今活躍してるスター選手の大半が「いつかレアルマドリードでプレーしたい」と言います。
彼らがまだ幼いサッカー少年だった頃、テレビの中に映る"銀河系軍団"に憧れの眼差しで釘付けだった、あの頃の記憶と感動が今も残っているからなんですね。
なのでレアルは、もちろん選手にもよりますが、スター選手の獲得競争において他のビッククラブよりもリードを取りやすいんですよね。
日本でもメッシと並んで知名度の高いポルトガルのスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドも、2009年にレアルに加入しています。
*レアル時代のクソイケメンロナウド
そう考えると、あまりにも無鉄砲で破滅的だと思われたペレスのあの「銀河系構想」は、長期的なスパンで見ると功を奏した、と言えるのかもしれません。
"レアルマドリード=スーパースター軍団"
このイメージがここまで完全に定着してるレアルは、そのブランド力もやはりちょっと別格なんです。
長くなっちゃいましたが、どうでしたでしょうか?
僕の好きな"レアルマドリード"は、こんなチームなんですね。
僕サッカー経験全くないんですが、実際にこのチームのカッコよさに惹かれてファンになり、そこから海外サッカー中毒男に無事昇華いたしました。
そんな素人の僕でさえもドップリと魅了してしまうようなチームが、"レアルマドリード"だと思うんです。
そして最後の最後、これだけ書かせてください。
もしかしたら、日本代表の久保建英くんが、この夏からレアルマドリードのトップチームでプレーするかもしれません。
三年前ほどにレアルに青田買いをされ、レンタル移籍のたらい回しで色んなスペインのチームで経験を積まされてるここ数年の彼ですが、なんと最近の報道によりますと、「レアルが久保をレンタルから復帰させ、今夏本格的にトップチームに迎え入れる準備に入った」と言われています。
*若干二十歳にして当たり前のように日本代表でプレーする久保氏。
もし仮にこれが実現すれば、歴史的な出来事になります。何よりレアルマドリード史上初のアジア人選手になるんです。それくらいアジアの選手には、レアルマドリードでプレーするというのはあまりにも高い壁で、ほとんど夢幻だったんです。
まだ久保くん20歳ですよ? もちろんトップチームに呼ばれたとしてうまく活躍できるかは分かりませんが、もしその時が来れば、
「日本人があの"銀河系軍団"でプレーする」
そんなエポックメイキングな瞬間を、この記事を読んでくれたあなたは、絶対に見届けてあげましょう。