2022/09/10 22:48

こんにちはトモです。





今日は最近読んだ小説について語ろうと思います。




それがこちらです。









この小説の作者は凪良ゆうといいまして、最近のヒット作だと圧倒的に「流浪の月」ですね。映画化もされてますしね。そんな「流浪の月」の映画に関しては以前ブログを書きましたね。



この凪良ゆうさんという方、僕大好きなんですよね。



それこそ「流浪の月」の原作をきっかけに知り、もう一瞬で彼女の作品の世界観の虜になりました。




それから本屋に行けば凪良ゆうを中心に買い漁り、彼女の作品はもう結構読みましたね。



ホント読めば読むほどイイ作家さんなんですが、そんな彼女の最新作が、今回紹介する「汝、星の如く」です。





瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。

ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。




ー-私は愛する男のために人生を誤りたい。




ザックリですが、あらすじとしてはそんな感じです。




もうね、読んでる序盤の方からこの世界観に心酔してました。



僕も広島の港町出身だからか、瀬戸内海を眺めながら互いについて語り合う暁海と櫂のシーンに、勝手に親近感を覚えながらそこに自分を投影できたんですよね。僕も人生で初のデートが中学生の頃だったんですが、好きな子とひたすら瀬戸内海を眺めながら色んな話をしましたもんね(笑)



ただ、この物語は結構重めです。



「人生ってこういうものだよな」と痛感させられる展開が続きます。



家庭環境のせいで自分の本心に抗わないといけない選択を迫られ続ける暁海と櫂の2人が、正直僕が人生で感じたことのない苦しみを生々しく分からせてくれるんですよね。



なので、読んでてどこか息苦しい感情を覚える人も中にはいるかもしれません。




でも、読み終わってからの余韻がひたすらにいいんです。



小説に限らずですけど、何でも「イイ作品」っていうのは、その作品の真のクオリティを測る一番重要な要素が「余韻」だと個人的には思ってるんですよね。




作品を読み終わった・観終わったその瞬間よりも、それから数時間経った頃くらいに


「あぁなんかよかったなぁ…」


と感じられる作品って、僕はツボなんですよね。



この「汝、星の如く」も、まさにその要素が読後に漂ってきて美しかったですね。






以上になります。


とりあえず今本屋に行けば、絶対的にこの作品はピックアップされて分かりやすい感じに置かれてるはずなので、気になった方はぜひ手に取ってみてください!